ぐうたら妻とは私のことです。

バリキャリからの転落(天楽)日記

真夜中の葛藤

今日は一日雨だったな。

1日の半分くらいなんだかクサクサした気分だった。

 

というのも・・・

 

昨夜、夫くんが大量のアジを持って帰ってきまして。

会社の方で釣りをされたらしくてですね

それはそれは大量のアジです。

サイズは中アジくらい。

いや、これは小アジなのかな。

 

夜にこんなに大量。

ありがたい気持ちはあれど地味にじわじわときくボディーブローですよ。

 

ひとまず冷凍するにしても

内臓を全部取り出さないとダメだろうし

下処理を考えると何度か見てみないフリをしましたね。

 

そんなわたしのテンションの低さに夫くんは悟ったのか

「大丈夫、俺やるから!」と言ったよ。

 

あら〜優しい旦那さんじゃな〜いぃ

 

えぇ、まぁ。

当然のように渡してくるような夫に比べたらかなり素晴らしい

 

しかしね

確かにそうっちゃそうなんだけど

ヤツがアジの下処理の大変さをわかって言ってるとは思えないのですよ。

 

あの地味に手のあちこちに突き刺さり傷つける

普通に掃除しても消えない生臭さ

飛び散る

なかなかとれない

水道を使いすぎないように気遣いながら洗って

台所の至る所に飛び散ったりしないように気を配って

処理を始めるのは夜だから冷凍の準備して

 

出来上がった頃にはひどく疲弊し手が傷だらけ

 

という覚悟を持ってアジとは向き合わなくてはいけない。

 

それには突然来訪するアジはあまりにも心の準備がなさすぎる。

できることなら自分のタイミングで手にしたい。

 

そういった葛藤もあって

アジから現実逃避してお風呂まで入ってしまった。

 

しかし夫くんが不用意にアジの下処理を始めたのだ。

 

あぁ、ついにきてしまったこの瞬間。

やはり今この瞬間向き合わなくてはいけないのか。

 

流しには洗ったばかりのお皿や鍋が山ほどある。

そんな中で突然大量のアジが入った袋をおもむろに小さいスペースの調理台へ置き

今にもまな板と包丁を出そうとしているではないか。

 

Oh,My God!

 

さてはおぬし、本気で気軽に始めようとしているな

 

その数分後

夫くんは「俺がやるよ!」と言ったことを後悔することとなる。

 

わたしの細かすぎる下準備とツッコミに耐えきれず

「もういいよ!」と一度は諦めてしまった。

 

ふふふ

アジはね、そういうものなんだよ。

キミもまだまだだ。

アジと向き合うっていうのは一度はそうして耐えきれず諦めてしまうほどの事なんだ

これで分かっただろう

気安く「やるよ!」なんていうものではないということを。

 

わたしは寝室のドアを閉め立て篭りながらそう心でつぶやいたさ。

 

 

結局もう一度最初からやり方を教えて最後までやり切ったよ。

 

「ね、分かったでしょ。アジって大変だから気安く貰えないでしょ?」

そういうと

 

「だいたい流れはわかったから」

 

 

コイツ、懲りてねーな。

にくたらしい。