傘

今日はちょっと涼しくなって

晴れてはいないけど湿度もちょっと落ち着いて

ちょっとほっと一息な1日。

今日はあの作るの飽きた味噌汁を作る日なので

ちょっと具材調達だけ行きたかった。

でもチラシチェックをしたら他にめぼしい買い物がない。

これは明日にかけるしかない

ということで今日はちょっとした買い物だけ

近くのスーパーに買いに行くことにした。

幸い今日は雨も落ち着いているようだし

気温も涼しいからまた歩いてみようかと計画。

お味噌汁の具材なので豆腐を調達しようと思うので

ということは半額コーナーを狙え！って感じなので

10時半まで待つことに。

しかし最近狙いの豆腐があまりないんだよな。

わたしの豆腐選びのルールは豆が国産であることは必死。

できれば地産地消で地元のものがいい。

本来は消泡剤不使用を使いたいのだが

意外にもこの辺りの「なんだか屋豆腐」的な

ちょっとこの辺で馴染みの豆腐でさえ外国産の大豆を使っている。

地元のお豆腐屋さんを名乗るなら国産か地元の豆を使ってほしい。

どこどこの水で作った豆腐！とかいうけど豆腐って豆一番重要だから！

なので消泡剤不使用なんて滅多にお目にかかれない。

今日はお目当ての豆腐があればいいのだが。。。と思いを馳せる。

10時15分頃そろそろ出かけなくてはいけない時に限って眠くなる。

梅雨の時期と生理前が重なってか眠気に襲われる。

しかしこのままグズグズしていると

タイミングを逃してしまう気がして体を奮い立たせ出かける準備をした。

外を見ると雨は降ってなさそうだ。

歩いていくに楽勝だ。

しかしなんか嫌な予感がしたので一応携帯の天気予報をチェックした。

予報では時々雨となっている。

うーん。。。微妙だ。

雨雲レーダーがあったので見てみることにした。

するとそこにははっきり

「もうすぐ雨が降り始めます」

とお知らせが出ているではないか！

そんなの初めて見たので「またまたぁ〜」と空を確認する。

雨は降っていないがもうすぐ降ると言われれば降りそうだ。

どうする！？

車でサッと行ってこようか

でも予報の雨マークは小さいから降ったとてパラパラくらいだろう。

そもそも機械ごときに何がわかるというんだ。

（ぐうたら心の声）

そうは思ったが歩いてみたものの

びしょ濡れで帰ってくる映像が一瞬よぎったので

半分だけ信用することにして傘を持って出かけることにした。

そこまでして出かける理由や思いも何もないのだが

せっかく引っ越したわけだし

今までのように引きこもっているのもなんだから

歩くくらいダタだし歩いて出かけようと思った。

外に出てみるとすでにポツリポツリときていた。

これくらいは想定内なので傘を持ちながら

いや、傘をさしながらではなく

閉じた傘をそのまま手に持ちながら歩いた。

わざわざ傘を持って出かけていたのに

多少の雨でも傘をさそうとしないのは育った環境のせいだ。

わたしの育った土地では雨が降ってもほとんどの人が傘をささない。

ちょっとの雨なら結構濡れながら歩く人がほとんどなのだ。

なのでわたしは基本的に傘を持たない。

そもそも雨が降ったら外を歩きたくないのだ。

しかしそんなことから雨の中ただ傘を持つ自分に

「これの意味なに？」と思わず問いかけてしまったので

結構序盤で傘をさし始めた。

傘をさすなんて一体何年ぶりだろう。

何十年？まではさすがにいっていないと思うが

それくらい最後に傘をさした日のことが思い出せない。

そんなことを考えながらスーパーにたどり着き

ギリギリセーフの国産豆のお豆腐を買い

買い物を終えてまた外に出た。

雨はさらに強くなり結構な量の雨だった。

傘をさしながら傾斜の道を歩いていく。

こんなに雨がしっかり降る中傘をさして歩いているなんて

これに関しては確実に数十年ぶりに違いない。

わたし、雨の中傘をさして歩いている！

なんてことかしら。

雨だからみんな車に乗っているのに

わたしはなんと歩きで家まで帰っているのよ！

（ぐうたら心の声）

なぜかじわじわ湧き起こる優越感に浸っていた。

家に着いた途端、暑くて汗が止まらず

サッサと雨に濡れた服脱ぎ捨て乾かしながら

心の奥底でしっかりと

やっぱり雨の日は車で行こうと決めたのだった。