ぐうたら妻とは私のことです。

バリキャリからの転落(天楽)日記

黒魔術を解いたモノは

真夜中に目を覚ましてしまった。

トイレに行きたくなって戻ってきたら

なんだか目がギンギンになっていた。

 

1ミリも眠れる様子がない。

しかしおそらく時刻は2時半か3時。

起きるには少し早い。

 

寝苦しいわけでもなかったのだが

なぜかバチっと目が開いてしまってる。

 

仕方なしにしばらくゴロゴロしていた。

 

そんな時なぜか過去の情けない出来事を思い出してしまった。

不意に襲われるアレ

思い出したくないような数々の失態。

世界中見てもこれほどまでにしょうもない人生を送っている人間はいないだろう。

 

なんていうか

何が自分をそうさせていたのかわからないが

わたしという人間は相当イカれていた

 

今は別の意味でイカれているが

今ほどまともな自分は見たことない。

 

振り返るほど目を覆いたくなるような事ばかり。

本当はそんな過去も過去の自分も受け入れないといけないのだろうけど

多分未だ受け入れられていなく

だからなのか自分をどこか好きでいないでいるし

自信が持てないのもそこからくるのかもしれない。

 

昔のわたしはエセ・ポジティブ野郎だったので

「そんな失態も全て今のわたしを作っているのよ」とか

のたまわって生きていたけど

そうすればするほどビョーキは悪化したし

ますます苦しくなる一方だった。

 

でももうこれ以上行ったらダメかもってところで踏み止まって

そんな時に夫くんと出会ったんだよね。

生まれ変わろうと思えた瞬間だった。

 

だけど生きたまま生まれ変わるって

ポン!つるん!とした感じじゃなくて

生きながら生まれるからなんか前回のドロドロしたやつとか

ものすごい暴力的なものとかも一緒にドバッと出てきちゃう。

 

十年経ってやっとだよ。

やっとつるん!ってなったよ。

それがなう今

 

だから今の自分はかなり赤ちゃん

肌も柔らかくて頭もペコペコ。

乱暴には扱えない、優しく慎重に。

 

そんな赤ちゃんのわたしに前世の記憶が蘇って

夜泣きさながら突然思い出して頭を打ちのめされる。

 

出てきた時はもう仕方ないから観念して

頭の中で強制的に流れる映像を

「はい。そうです。はい。わたしです。」とただ黙って見続ける。

 

過去を消してしまいたいと思うより

受け入れた方が早いのはわかっているが

それでもやっぱり消し去ってほしい!!!

 

恥を背負うからこそ今ある幸せに感謝できるというのだろうか。

 

こんなことを悶々と思いながら寝ているから

余計に眠れるわけがない。

 

そんな時ふと左に寝返りを打ったら

目の前に夫くんの顔があった。

寝癖のせいでわたしの角度から見ると

なんだかキン肉マンに出てくるアデランスの中野さんに似ていて

ププッと吹き出してしまい

「あっダメダメw」と急いで髪を直してあげた。

 

笑った瞬間に黒魔術は解けて

その後気づいたらいつの間にか眠りについていたのでした。

 

眠りながらも笑わせる夫くんスゲー。