ぐうたら妻とは私のことです。

バリキャリからの転落(天楽)日記

わたしの話。

わたしは自分に自信がなく怖がりだ。

いつもいらぬ妄想を抱いては自分の豊かな想像力におののき

どうでもいい心配をして口をつぐむ事が多い。

 

バリバリと仕事をしていた頃は

多分そんな自分は都合が悪いので気づかないフリして

180度違う自信満々で賢そうに振る舞う自分だった。

 

多分どちらの自分も自分だ。

 

ただ20年くらいそんな「陽の自分」で生きてきて

ある出来事をキッカケにスイッチが入れ替わった。

 

まぁ、そのスイッチを入れた時も隠に切り替わったとは言え

かなり大胆な選択をした。

それは生まれ育った故郷を離れると言う選択。

まさか自分がそんな事ができるとは思いもよらなかった。

 

でもその選択はどこかそれを知っていたかのような

抵抗する事もなく当たり前のようにスムーズに流れていった

 

わたしという人間は昔からよくそんなことを軽々とやってのける傾向があった

運命に逆らわないというか

どんなに周りが有り得ないと思う状況でも

そういう時の自分は何かを確信したかのように

その選択を普通にやってのける

 

ただあまりにも自分自身が無自覚なので

嫌な意味ではなくて本当に分かっていない状態で

「こんな選択は誰にだってできる事で特別ではない」と思っている

だからいつも自分に大きく課せてしまう。

まだまだ、もっとできなくちゃ、もっとやらなくちゃって。

 

故郷を離れて全く知らない土地にたどり着く。

とにかくどこか遠くへ行きたかった。

今住むこの土地は数回旅行で訪れただけだったけど

不思議とその時から自分が自分でいられる場所だった。

それがどこか体で覚えていたせいかこの土地にたどり着いた。

 

昔はどこへ行っても誰かしらわたしを知っていて

だからずっと仕事の自分でいる事が多かった。

いつも人目を気にしていたようにも思う。

ある種の出来上がった自分像というものにガチガチに縛られていた。

 

だからこの土地にきた時から

そんな張り詰めた糸がブッチリと切断されて

全く自分がわからなくなった

 

今まで生きてきた自分の残像がフィットせずに浮き足立っていた

その違和感がまた気持ち悪くて次第に誰とも会わなくなった

 

平日は買い物以外は外に出ず

夫くんには「誰かとランチしてきたら?」と言われていたが

早々に夫くんも何かに気づき言わなくなった。

 

わたしは今までこれほどまでに一人の時間を過ごしたことはなかった

昔は孤独が怖かった

不意に訪れる孤独感というか疎外感というか

音のない暗闇に放り出されるような不安な気持ち。

それに耐えきれずよく誰かれと連絡をとった

 

でも今の自分はこんなにも一人の時間をこよなく愛している

こんなに心地よく清々しくほっとする時間。

そんな風に感じるとは思わなかった。

 

そのくらいからかな

しばらくは外の世界に所属することはできないなと思ったのは。

そう思いつつもまた「そんなのは甘えだ」とか

「自分がダメ人間だからだ」とか二つの声が自分の中で騒ぎ出す。

 

わたしがよかったなと思うのは

わたし以上にわたしの夫くんはそんな複雑回路のわたしを理解してくれてる。

 

だから今のわたしは思う存分、次のターンの「隠のわたし」を楽しむ。

「陽のわたし」の時もとことん果てしなくやり切っていたから

「隠のわたし」も別の人間かってくらい行ききってきてる。

もう今となっては「人間」が非常に苦手となり

積極的な引きこもり。しかしある意味苦行にも似ているので

神経が研ぎ澄まされるせいかシンプルなモノしか受け入れられなくなる。

 

おそらくHSPという特性も関係してか

シンプルでない人、モノにかなり敏感になっているよう。

 

まぁ、それもある意味幻想的な物だから

いつしかその全てがフラットになる日が自然と来ることを願いつつ

今はまずあまりにずっと自分を無視し続けてきたので

一旦今の自分のそのままに生きてみようかなと思う。

 

なんてごちゃごちゃ言ってるけど

やってることはずっと一人で家で好きなように遊ぶぐうたらだ。

 

この先に何が繋がっているのか。

また想像もつかない未来が待っているのかな。