ぐうたら妻とは私のことです。

バリキャリからの転落(天楽)日記

平日限定ランチ

暑いね。

もう夏の間は毎日つぶやくよ。

 

この間の練り物事件ね。

その日と同じくして

またも目撃してしまった奇妙な出来事。

 

買い物から帰ってその日は月曜日で

夫くんが珍しく平日休みだったので

最近見つけた平日限定ランチを食べに出かけた。

 

いわゆるホテルランチなんだけど

ま、みなさんが想像するような煌びやかなホテルのランチなどではなく

ちょっと古びたホテルのレストランです。

 

それでもここら辺では比較的大きくて

シーズンには観光客が国内外から泊まりに来ていて

結婚式や、会社の忘年会やったりと

ここら辺にしては大きな敷地の海に面したホテルなのです。

 

そこにある中華レストランが平日限定で

選べるミニ丼3つで1000円、プラス300円で飲茶バイキングもつけられるという

ちょっと気になるランチがあり早速夫くんと行こうとなりました。

 

少し早めに到着して中に入ると

平日だからなのか閑散としたイメージ。

本当にランチをやっているのか不安になったしまうほど。

 

中央にはお茶とかもできるような

いわゆるホテルのラウンジ的なところがあったのだが

シーンッと静まり返ったその空間の中に8名ほどの男女のグループが座っていた。

 

どうにもすぐに人を観察してしまう悪い癖で

チラチラと横目で見てはどういった関係なのか妄想を巡らせる。

あまりにもタイプのバラバラな男女

年齢もどの人も不詳で若いわけではなく

とにかくちょっと不思議な雰囲気の男女だった。

 

最初は何か町の催し物の集まりかとも思ったけど

どうやらそういう様子でもない。

ホテルの宿泊客という雰囲気でもないし

そういった意味でちょっと不思議なグループだった。

 

わたし達はそのまま奥に入っていってレストランの入り口まで行ってみた。

偶然お店の人が出てきてまだ少し早かったのだがお店い入れてくれた。

少し古いレストランという雰囲気だったが眺めは良かった。

窓際の席に案内してもらい席に着いた。

 

普段は中華のお店のようなのだが

ランチタイムだけ和食のランチもそこで頼めるらしい。

 

わたし達は早速ミニ丼と飲茶のセット

 

2種類という選択肢もありそれを注文をした。

 

オープンを過ぎると続々とお客さんが入ってきた。

さっきはあれほど閑散としていたのに案外と人がいたのだ。

 

わたし達は先に飲茶のビュッフェへと向かった。

サラダコーナーと飲茶コーナー

白ごはんとスープ、デザートまであった。

 

飲茶は全部で5種類くらいあって

本格的中華ではないものの5種類も飲茶食べ放題とは

そうないのでかなりテンションが上がった。

おバカなわたしはそのテンションなまま

飲茶各2個ずつとって席に戻ろうとした。

 

すると飲茶に夢中で気づかなかったが

わたし達の席の後ろに先ほどの謎の男女グループが座っているではないか。

 

わたしは背を向ける形で席に着いた。

先ほど注目してしまったからなのか

奇妙な空気感が漂っていたからなのか

どちらかはわからないが

楽しい食事のテンションは消え

背中に大きな耳がついてしまったのではないかと思うほど

後ろに意識が持っていかれた。

 

茶の味はまぁまぁそれなりだった。

ただ春巻き好きなわたし達はどんなレベルの春巻きもウェルカムなので

春巻きだけをたくさん取れば良かったと少し後悔した。

 

飲茶2つずつは思いのほか胃の許容範囲を奪っていった。

 

すると

後ろのグループの一人の男性が電話をしている。

どうやらランチの予約をしているようだ。

ここで食べてからまた食べに行くのだろうか。

しかし誰一人飲茶を取りに行く様子がない。

注文のやりとりは聞こえていたので注文はしていたようだが。

 

そしてわたし達の丼がやってきた。

確かにミニではあるがご飯は普段のお茶碗より多かった

8種類から選べるのだけど

わたしは蟹天津丼と角煮丼を頼んだ。

夫くんは麻婆丼と角煮丼だった。

一つ目の丼モノを食べた時点ですでに結構お腹がいっぱいになった。

 

やはり飲茶2個ずつは無謀だった。

侮れない飲茶。

 

しかし残すのも嫌なので必死に食べた。

 

後ろでは頼んだ料理が運ばれてどうやら和食の御膳を頼んでしたらしい。

おそらくここにはほとんどの人が

このミニ丼と飲茶のセットを目当てに来る感じなのだが

珍しいなと思いつつ

店員さんにしょうもない質問をしている感じも

やっぱり奇妙な感じだった。

 

なんとか自分のお料理は食べ終わり

夫くんを見ると丼一つほぼほぼ残していた。

コイツ・・・気に食わないと一切手を出さないやつ。

 

食事を終えてしばらくすると

お腹いっぱいにも関わらず

夫くんは早々とレストランから出たがった。

そんな夫くんを不思議に思いつつ

わたしも決して居心地のいい席ではなかったので

すぐにお会計してロビーに戻った。

 

「どしたの?」と聞くと

「後ろの席の人たちが奇妙で怖かったから」という。

話を聞いてみると

ちょうど真向かいになる夫くんは彼らの行動の一部始終が見えていた。

言葉にしづらい違和感と共に決定的だったのは

8名の大人の男女グループが

和食のランチを3つだけ注文して

それぞれがちょっと隠れ気味にその御膳を食べていたのだという。

 

文字にすればただそれだけなのだけど

何度も言っているが奇妙な空気感が相まって

ちょっとした恐怖心さえ芽生えてしまったのだった。

 

多少ネットワークビジネスアレルギーなところもあったりするので

勝手な過敏症だったのかもしれないけど

結局1100円のランチは食べたんだかなんだかわからない腹具合になって

多分もう2度と行かないだろうと妙な確信だけを味わったランチだった。